2010年12月30日木曜日

孤独期・・・

楽しかったクリスマスも終わり、2010年も残すところ一週間を切りました。皆さん、いかがお過ごしですか?

私は先行研究もやっと理解でき、方向性も定まり、アウトラインの作成に入っています。しかし、これまた苦難の連続。今回に限っては精神的に追い込まれてきました。
もう提出まで1ヶ月を切りそうな時期にも関わらずアウトラインが固まりません、更には内定先必須の資格試験の勉強に時間を割かなくてはなりません。

もうだめかもしれない。一人で書き上げる自信もなくなってきました・・・
ここにきて、初めて一人で卒論を書きあげることの大変さを知りました。自分がやらなければ、誰もやってくれない。孤独すぎる・・・・

毎回一人で執筆している院生はすごいです。本当に本当に尊敬します。
年が明けたら、卒論にも兆しが見えていることを願うばかりです!

よいお年を!


林田綾

2010年12月20日月曜日

【講座】ソーシャルビジネスとは?


前回はちょっと暗い文章を書いてしまいましたが、先行研究がやっと理解できました-!!!!!!嬉しすぎます!
私にしては、ほんっとうに稀なことですが、ここでソーシャルビジネス講座を開こうと思います$

近年、温暖化、高齢化社会、障害児雇用など社会的に解決が困難な問題が数多くあります。そういった、社会的に解決が困難な問題を事業を通して解決しようと言うのが、ソーシャルビジネスです。
今までのソーシャルビジネスは外部の資源にたよって行われるものがほとんどでした。その例としてインドのジャイプールフットが挙げられます。ジャイプールフットは本来の10分の1の価格で貧困層の人々へ義足を提供することを可能としました。これは、自らは設計図だけを持ち、義足の主資源となり今まで未利用資源とされてきた硫化ゴムと、熟練職人を外部調達することで、安価の義足を提供できてきました。
こういった、外部に頼ることが多いソーシャルビジネスに対して、今回私の論文では「内部の資源を利用したソーシャルビジネスの新しい型」を提示しようと考えています。

       「ジャイプール・フット」(出典:http://greenz.jp/2010/05/12/bop_desighn/)
 
講座にしては、やけに短い説明になってしまいましたが、そこは御愛嬌ということで!
卒論も終盤戦に近づいてきました! 次回以降に乞うご期待!!!


林田綾

2010年12月10日金曜日

先行研究の山に埋もれる日々・・・



先生にネクストマーケットという本を推薦され、さっそく読んでみることにしました。率直な感想を述べるとすごく面白かったですネクストマーケットには社会問題を事業で解決するソーシャルビジネスの事例も沢山載っていて、困難とされてきた障害児の能力向上を就職出来るレベルまで伸ばしているという点で障害児指導はソーシャルビジネスの理論に当てはまりそうだなと感じました。
理論も決まり、やっと一歩前進出来たとウキウキしていた私。しかし、すぐに新たな壁が立ちはだかりました・・・

 それは英語。ソーシャルビジネスはまだ、発展した理論ではないために、日本の論文は数少なく、ほとんどが海外論文でした。その数、何十ページにも渡るものが約20本。。。。

あ・・・・ 英語は苦手な上に、専門用語ばかり・・・読んでも、読んでも進まない。テープ起こし以来の悪夢です・・・・ ほんと、悪夢・・・・

毎日電子辞書が手放せません。論文完成まで程遠いです・・・ (;_:)


林田綾
 


2010年12月5日日曜日

先生に相談!!

皆さんこんにちは。師走に入り、今年も残りわずかですね。就職活動をしていたのが今年のこととは思えないくらい、今年の一年は早かったです。

最近の私はというと、前回に引き続き卒論で扱う理論が決まらない日々が続いていました。理論を使わずに卒論を書くことも可能だと思います。ただ、理論を使うことで説得性も増しますし、一般化することで今回の研究に汎用性を持たせることが出来るのです。

先生に相談することにしました。 
そうすると、ソーシャルビジネスという理論を薦められました。
ソーシャルビジネスとは、ざっくり説明すると社会的な問題を事業を通して解決するものを指します。そして、このソーシャルビジネスは井上研究室の今後のテーマとなるものでもあるそうで、先生はその発起人となって欲しいと言って下さいました。
そのような大きなチャンス、二度とない。そのようなチャンスを私にくれたことも嬉しかったし、ソーシャルビジネスで頑張ってみようと思ったのです! 

そして、ソーシャルビジネスの代表例が載っているCK・プラハラード著「ネクストマーケット」を読むように薦められました。辞書みたいに分厚い本・・・ちょっとひよった自分がいました。

でも、読まないことには、何も始まらないし、前に進むしかありません!
頑張ります!
最近、急に寒くなってきたので、お身体には十分気をつけて下さいね。


林田綾

2010年11月30日火曜日

つくしんぼ教室

皆さんこんにちは!久しぶりの更新です。研究をサボっていたわけではありませんよ最近、やっと障害児指導のインタビューや教室見学も決り、卒論が本格化してきた感じです。

 今日は、障害児が通う公文のつくしんぼ教室での教室見学について書きたいと思います!
聖跡桜ケ丘で見た教室の雰囲気とどう違うのかを探っていけたらいいな、と思います。

つくしんぼ教室に見学に行ってみて、正直衝撃でした。以前のインタビュー調査から席に着くのが精いっぱいで、義務教育の小学校でさえ、教科書を開かずに卒業してしまう生徒もいるとのことを以前のインタビュー調査からもお聞きしていました。なので、イメージだと、普通の公文教室より、わいわいがやがやしてしまっていて、教室として成立していないのではないかと思っていました。
しかし、教室に入ってみると、皆集中して机に向かって勉強しているのです。黙々とプリントを説いているのです。その光景は、聖蹟桜ヶ丘で見た生徒の姿とほとんど変わりがありませんでした。その姿を見て、障害児にも伸びしろは沢山あって、その能力を最大限に活かす機会を作っている公文に感動しました。
実際に、卒業生の中には公文で能力を伸ばして現在ホテルのポーターとして他の従業員と変わらずに働いている生徒もいるそうです。他のにも、卒業してからも手紙や仕事場で造った作品を送ってきてくれる生徒がいるそうです。
今回の教室見学を経て、公文では障害児の手助けをし、小学校で実現できなかった障害児の能力向上に繋げていることを見ることが出来ました。

しかし、もう11月です・・・テーマは決まっていても、まだ卒論で扱う理論が定まっていません。井上ゼミでは今まで様々な理論を学んできましたが、まだしっくりくるものが見つかりません。提出は1月。残り、2月半で書けるのか・・・不安が募ります。
 
林田綾
 
 

2010年9月26日日曜日

一週間泊りがけの調査 In金沢

 
今回は院生と先生の公文の調査に同行することになりました。今回は泊りがけで一週間かけての調査です。片道7時間夜行バスに乗って、金沢までやってきました。(夜行バスは初体験でしたが、どこでもすぐに眠れる私にとって()、起きたら金沢に着いていたので結構良い交通手段だなって思いました♪)
 泊りがけでの調査は去年酒蔵を研究していた時に経験したことがありますが、一週間は初めてだし、今回に限っては先生と院生の調査に参加させていただけるという、これほどない貴重な機会をゲットしました!先生や院生から盗めるところは全て盗もう、という心構えで参加させて頂きました!!!


 一週間、観光などする暇はほとんどなく、毎日朝から晩まで研究は続きました。午前午後は教室見学や指導者や局員の方々へのインタビュー、それが全て終わった後には、すぐに先生や院生に交じってその日の報告書作成や反省会を深夜まで行いました。
 最初の何日間かは、先生や院生のペースに合わせるのに一杯一杯でインタビューに参加するなんて恐れ多かったです。しかし、三日目にしてチャンスが訪れたのです
 
 自分が質問するチャンスがやってきました・・・すごくすごく緊張しましたが、言葉の一つひとつを相手に伝わるように優しい言葉に置き換えて質問していきました。そしたら、すごく心温まる貴重なエピソードをお聞きすることが出来たのです。
感動しました。涙が出来るくらい嬉しかった。気持ちが通じた瞬間でインタビューが楽しいと思えた瞬間でした!

その晩に、先生からも「あやちゃんも、なかなかインタビューのコツを掴んできたね。すごく良い質問が出来てたよ。」と言ってもらえました。井上ゼミに入って一番と言って良いほど一番、嬉しかったです。まだまだコツなんて掴めた程ではないですが、少し自信がつきました。



金沢では、新鮮な魚介を食べることが出来たし、インタビューの楽しさも分かって、本当に充実した一週間でした。

林田綾

2010年8月3日火曜日

インタビューへの心構え

みなさん、こんにちは!いよいよ夏休みですね毎日暑い日が続きますが私にとって学生最後の夏休み、花火大会にお祭りに海に・・・沢山思い出を作りたいです

そして障害児指導の調査の方も、やっと稼働し始めてきています!しかし、思わぬ事態が発生してしまいました。やっとアポイントメントの取れたインタビューが、夏休みということもあって、予定とバッティングしてしまったのです。すごく焦りました。今回はやっとの思いでとりつけた、そして障害児指導をコアで動かしている障害児サポート室の方とお話出来る貴重な機会であるのにも関わらず参加が出来ない・・・どうにか自分の予定をずらせないか試みましたが、直前だったため不可能でした。

 幸い今回に限っては、院生の方の都合がついたということもあり、代わりにインタビューをお願いすることが出来ました。しかし、わざわざ私のために貴重な時間を割いて下さったのにも関わらず、自ら貴重な機会を無駄にしてしまい、相手の方には大変失礼なことをしてしまいました。先生や院生の方々にも迷惑をかけてしまいました。反省してもしきれません。
 
今回の経験から、インタビューをする時はどんな時であっても相手の予定を優先させることが必要であるし、そういった心構えで常に研究に臨むことの大切さを学びました。今後、二度とこのようなことが起こらないように気をつけます!

林田綾

2010年6月16日水曜日

悪夢のテープ起こし

 
こんにちは。紫陽花が奇麗に花開く季節になってきました。
先日教室見学を終えて、公文をより深く理解する為に、院生の調査で録音したテープ起こしを任されました。テープ起こしをするのは、初めての経験です。
 
 全部で4時間程度。

 先輩に「おこしやす」というテープ起こしのソフトをダウンロードしてもらいました。先輩には「なかなか終わらないから気を付けた方が良いよ。」と脅されましたが、そうは言うものの何とかなるでしょ、と私は完全にテープ起こしを甘く見ていました。
 
 開始して10分、早くもテープ起こしの恐ろしさに気づきました・・・
 10分やって、テープの経過時間を見ると、たったの1分・・・
 
正確にやるとなると、単純計算して1分間起こすのに10分、10分間起こすのに1時間以上かかるのです。冗談に聞こえるかもしれないが、本当です(^_^;)
 びっくりしました。やって行くうちに、言葉が全て暗号のように聞こえてきて、頭がおかしくなりそうになりました・・・

 これからテープ起こしをする方がいたら、本当にテープ起こしのことは甘く見ない方が良いです! 本当に本当に気をつけて!!
 ただ、一つだけテープ起こしの利点を言っておくと、タイピングの速度が速くなるということ()


 テープ起こしという終わりの見えない作業をしながらも今日で障害児指導を卒論のテーマとすることが決まってから、二か月が経つわけですが、実際にヒアリングに行くことが出来ていません、何も進んでいないこの状況にやきもきしてしまう・・・早くフィールドワークに行きたいな。

林田綾

2010年5月29日土曜日

教室見学

みなさん、こんにちは。
今日は卒論の調査が本格化する前に肩慣らしということで、院生の永山さん、泉谷さんの調査に同行させて頂きました。同行というわけですが、障害児の教室に見学に行く前に、普通の教室とはどういったものなのか、目に焼き付けたいと思い参加させて頂きました
 
皆さんも公文教室をよく目にすると思いますが、全国でどのくらい教室が存在すると思いますか?

その数なんと・・・・全国で約17000教室!これは、全国にある交番の数よりも多いそうです!!!
17000教室もある中で、今回はジブリ映画「耳をすませば」の舞台となった聖蹟桜ヶ丘にある教室に行ってきました。聖跡桜ケ丘は、都心とは違って緑も多く空気も美味しく、閑静な町並みの落ち着いた雰囲気の街です。ちょっと、遠足に来た気分です

大学二年生の時に研究してから、一年半ぶりに公文の教室にお邪魔させてもらいました。母親のように優しい指導者、小さな机やひらがなのふってある掲示物、一つひとつが子ども目線で造られた空間、この温かい優しさに包まれ、あぁこの感覚だ・・・と一年半前のことを懐かしく感じました。

「先生、こんにちは~。宿題やってきたよ~。」生徒の元気な声!

16時頃になると学校を終えて、生徒が続々と教室に入ってきます。教室に入ってから、勉強するまで他の子にちょっかいをかけたりと、グダグダするのかな~と思いきや全くそんなことありません。すぐに席について、その日に与えられたプリント教材を黙々と解き始めます。その時の生徒のプリントに向かう姿勢や眼差しといったら、今の自分には忘れかけてしまった好奇心のかたまりでした。すごく微笑ましかったです。そしていつか将来、子どもが出来たらこんな風にいろんなことに好奇心をもって欲しいな、と思っちゃったりもしました()

ちょうどその時、横から
「あなた、公文の先生向いているわよ。子どもが出来たら、是非公文の先生になったら良いわ。」という、先生の優しい声。

 すごく嬉しかったです。一人で卒論を書きあげることに、早くも不安を抱えていた私にとって、この言葉とあの時の先生の優しい笑顔は、すごく大きな励みとなりました。


最後に教室見学を終えてみて、やはり公文の教室では小学校とは違って生徒が自主的に活き活きと楽しみながら勉強をしているな、ということを改めて実感しました。そして、今回なんと言っても大きな収穫だったのは、院生と調査を共にさせてもらったこと。院生は研究を職業としていく人たちばかり。気合いが違います、フィールドワークのプロフェッショナルばかりです。綿密に質問事項を考え、調査当日2時間前には集合し、その日の流れを確認する、そして調査が終わってからは報告書を作成する。
また、今まで私が経験してきたフィールドワークやインタビューでは聞きたいことの半分も聞けずに帰ってくることが多かったのに、院生は質問事項の全ての答えを会話の中から導きだしてくるのです。それは決して強引にではなく、話し手にとって話しやすい場を作ることで自然と会話から欲しい情報を導き出すのです。
今回の経験から、フィールドワークやインタビューでは欲しい情報だけをただ追おうとするのではなく、まずは「話し手にとって気持ちのいい場」を設計することが大切だということを学べたのは、大きな成果でした!
私も、卒論が書き終わるころには院生みたいにフィールドワークのスペシャリストになりたいです。



帰りはちょっと寄り道をして、「耳をすませば」の大ファンである、永山さんが聖蹟桜ヶ丘を案内して下さいました。
 主人公の家があった場所に行ったり、丘に登って聖跡桜ケ丘を一望したり、最後には映画で有名な喫茶店でお茶をしてから帰りました道に迷ったり、丘から滑り落ちそうになったりと、てんやわんやでしたが、童心に帰ったみたいで、楽しかったです♪♪
 
 帰り道、永山さんが一人でずっとカントリーロードをのりのりで歌っていたのは、ここだけの秘密です。(永山さん、こう見えて意外と可愛いところもあるんです。)

林田綾

2010年5月18日火曜日

卒論スタート!!

はじめまして! 井上ゼミナール7期の林田綾です。
いよいよ私の卒論がスタートしました
ゴールは全く見えませんが、どうかお付き合いよろしくお願いします。





















一言:根性だけは誰にも負けません!真木さん(1期生の現在院生)曰く、歴代の井上ゼミ生の中で一番根性があるそうです(あまり嬉しくない・・・笑)

先日、卒論のテーマが決まりました。
読者の中にも通われていた方は多いのではないのでしょうか?
学習塾の公文教育研究会(以下、公文)です!

決った経緯を少しお話しますね
卒論の進め方には色々とあると思うんです。
テーマをまず決めてそのテーマに共感してくれる人を集める、テーマ先決型。
チームをまず決めてからテーマを決める、チーム先決型。

私はどちらかというと、テーマ先決型。
というのも、公文に強い思い入れがあったからなんです。
それは、井上ゼミに入ったらまず初めに取り組むこととなる、「事業コンセプト分析」で公文を扱ったのがきっかけです(当時大学二年生)
私は子どもが大好きで、井上ゼミに入って今まで色々とフィールドワークを体験してきましたが公文が一番楽しいフィールドワークでした。その思い出から、井上ゼミの集大成として卒論のテーマを公文にしようと考え始めました。また、学生の身分で企業に直接調査を依頼することは中々難しいですが、研究室の先輩が以前から公文を研究していたことから、フィールドワークを実現しやすく経験を沢山積めるといった利点もありました。

しかし、周りには公文に興味を持ってくれる人がいませんでした・・・
その中で別のテーマで一緒にチームを組まないかというオファーもありました。
テーマを選ぶか、チームとしてやっていくことを選ぶか、すごく悩みました。

数日考えても定まらなかったので、授業の最後に先生に相談に行きました。
そしたら、何日も悩んで深刻そうな顔をしている私を見てか、先生は「一人でも大丈夫だよ!辛くなったら、俺たちも支えるし。」とあっさり言って下さりました。
その言葉を聞いて、一気に肩の荷が下り、たとえ一人でも公文で卒論を書ききろう!と思ったのです。

数日後、公文が研究室の研究テーマであったことから、やるとしたら障害児指導がテーマになると言われました。
それを聞いて、私はますますやりたくなったのです!
なぜなら、私の父親は医者で小さい頃から「五体満足なのを当たり前だと思うな!」と言われて育てられてきました。そのため私は障害を抱えた同年代の子と関わる機会も周りに比べたら多かったように思います。その中で、そういった子どもたちには勉強する環境がままならないことを知っていたために、私が論文を書くことで一人でも多くの障害を抱えた子どもに勉強出来る場所があるという希望を与えられたらいいな、と率直に思ったのです。


テーマも無事決まり、やる気はまんまんです!
とはいうものの・・・グループワークが主流の井上ゼミで過ごしてきた私にとって、最初から最後まで一人でやるのは、やはり未知の世界だし、やっていけるか不安が募ります・・・。

皆さん、長い付き合いになるかとは思いますが、どうか見守っていて下さい!!

林田 綾