みなさん、こんにちは。
今日は卒論の調査が本格化する前に肩慣らしということで、院生の永山さん、泉谷さんの調査に同行させて頂きました。同行というわけですが、障害児の教室に見学に行く前に、普通の教室とはどういったものなのか、目に焼き付けたいと思い参加させて頂きました♪
皆さんも公文教室をよく目にすると思いますが、全国でどのくらい教室が存在すると思いますか?
その数なんと・・・・全国で約17000教室!これは、全国にある交番の数よりも多いそうです!!!
17000教室もある中で、今回はジブリ映画「耳をすませば」の舞台となった聖蹟桜ヶ丘にある教室に行ってきました。聖跡桜ケ丘は、都心とは違って緑も多く空気も美味しく、閑静な町並みの落ち着いた雰囲気の街です。ちょっと、遠足に来た気分です♪
大学二年生の時に研究してから、一年半ぶりに公文の教室にお邪魔させてもらいました。母親のように優しい指導者、小さな机やひらがなのふってある掲示物、一つひとつが子ども目線で造られた空間、この温かい優しさに包まれ、あぁこの感覚だ・・・と一年半前のことを懐かしく感じました。
「先生、こんにちは~。宿題やってきたよ~。」生徒の元気な声!
16時頃になると学校を終えて、生徒が続々と教室に入ってきます。教室に入ってから、勉強するまで他の子にちょっかいをかけたりと、グダグダするのかな~と思いきや全くそんなことありません。すぐに席について、その日に与えられたプリント教材を黙々と解き始めます。その時の生徒のプリントに向かう姿勢や眼差しといったら、今の自分には忘れかけてしまった好奇心のかたまりでした。すごく微笑ましかったです。そしていつか将来、子どもが出来たらこんな風にいろんなことに好奇心をもって欲しいな、と思っちゃったりもしました(笑)。
ちょうどその時、横から
「あなた、公文の先生向いているわよ。子どもが出来たら、是非公文の先生になったら良いわ。」という、先生の優しい声。
すごく嬉しかったです。一人で卒論を書きあげることに、早くも不安を抱えていた私にとって、この言葉とあの時の先生の優しい笑顔は、すごく大きな励みとなりました。
最後に教室見学を終えてみて、やはり公文の教室では小学校とは違って生徒が自主的に活き活きと楽しみながら勉強をしているな、ということを改めて実感しました。そして、今回なんと言っても大きな収穫だったのは、院生と調査を共にさせてもらったこと。院生は研究を職業としていく人たちばかり。気合いが違います、フィールドワークのプロフェッショナルばかりです。綿密に質問事項を考え、調査当日2時間前には集合し、その日の流れを確認する、そして調査が終わってからは報告書を作成する。
また、今まで私が経験してきたフィールドワークやインタビューでは聞きたいことの半分も聞けずに帰ってくることが多かったのに、院生は質問事項の全ての答えを会話の中から導きだしてくるのです。それは決して強引にではなく、話し手にとって話しやすい場を作ることで自然と会話から欲しい情報を導き出すのです。
今回の経験から、フィールドワークやインタビューでは欲しい情報だけをただ追おうとするのではなく、まずは「話し手にとって気持ちのいい場」を設計することが大切だということを学べたのは、大きな成果でした!
私も、卒論が書き終わるころには院生みたいにフィールドワークのスペシャリストになりたいです。
帰りはちょっと寄り道をして、「耳をすませば」の大ファンである、永山さんが聖蹟桜ヶ丘を案内して下さいました。
主人公の家があった場所に行ったり、丘に登って聖跡桜ケ丘を一望したり、最後には映画で有名な喫茶店でお茶をしてから帰りました♪道に迷ったり、丘から滑り落ちそうになったりと、てんやわんやでしたが、童心に帰ったみたいで、楽しかったです♪♪
帰り道、永山さんが一人でずっとカントリーロードをのりのりで歌っていたのは、ここだけの秘密です。(永山さん、こう見えて意外と可愛いところもあるんです。)
林田綾

